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道路工事の発生土管理:搬出から受入まで

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道路工事の発生土管理:搬出から受入まで

目次

  1. 道路工事で発生するの種類
  2. 切土・盛土のバランス計画
  3. 法面処理土の取り扱い
  4. 搬出計画の立て方
  5. 受入先確保の実務

1. 道路工事で発生する土の種類

道路工事では工区の地形・地質条件によって様々な種類の土が発生します。

発生箇所 土の特徴 活用可否の目安
山岳切土 岩盤〜土砂混じりの良質な土 盛土材として活用できる場合が多い
平地切土 農耕土・沖積粘土が多い 含水比が高く活用に制限がある場合あり
路床改良後の発生土 石灰・セメント混合土 用途が限定される
側溝・排水溝掘削土 小量・土砂混じり 小ロットのため搬出に注意

道路工事では一般的に「工区内で切土と盛土のバランスを取る(土量ゼロバランス)」ことが設計上の目標とされますが、地形条件によって残土が発生するケースも多くあります。


2. 切土・盛土のバランス計画

道路工事の設計段階では、縦断線形設計と土工図(マスカーブ)を用いて切土・盛土のバランスを最適化します。

マスカーブ(土量配分曲線)

縦断方向の土量累計を図示したもので、切土・盛土の関係と残土・購入土の発生位置が把握できます。

  • 上昇部分: 切土区間(土量が増える)
  • 下降部分: 盛土区間(土量が減る)
  • 最高点から最低点の差分: 工区外に搬出または搬入が必要な土量

マスカーブを正しく読むことで、工区内での土の移動距離を最小化し、搬出土量を把握することができます。


3. 法面処理土の取り扱い

道路工事では法面(のりめん)の掘削・整形で発生する土の処理も重要です。

法面の種類 発生土の特徴
切土法面 地山の土砂・岩砕が発生。良質な場合は盛土材として利用可
盛土法面 法面整形で出た土は盛土に戻す or 搬出
植生基材 草地化・緑化工で使用する表土は別途管理が必要な場合あり

切土法面から出る良質な土は工区内の盛土に活用することで搬出量を減らせます。反対に、植生工の表土は他の発生土と混合せずに管理することで後の緑化工に再利用できます。


4. 搬出計画の立て方

残土が確定した段階で以下の順に搬出計画を立てます。

(1) 搬出量の確定

設計土量をベースに、L値(ほぐし率)を乗じてほぐし土量ダンプ積載時の体積)を算出します。これをもとに必要ダンプ台数・日数を計画します。

(2) 搬出タイミングの計画

道路工事では工程の中で切土が先行し、その後盛土が続く流れが一般的です。切土完了を待って一気に搬出するより、切土進捗に合わせた分散搬出のほうが現場混雑を避けられます。

(3) 搬出ルートの確認

工事現場から受入地までのルートに大型ダンプが通行できるか確認します。地方道・農道での通行制限(重量・車幅)は現地確認が必須です。

(4) 受入先の早期確保

搬出計画が固まった段階で受入先の確保を始めます。量が多い場合(数百m³以上)は複数の受入先候補を持つことがリスク分散につながります。


5. 受入先確保の実務

道路工事の残土受入先として候補となるのは以下のようなケースです。

  • 近隣の造成工事・宅地開発(盛土材として利用)
  • 農道・林道の路体盛土(行政案件との調整が必要)
  • 採石場・砕石場の埋戻し
  • ゴルフ場・公園の造成改良

受入先探しの現実的な課題は、発生タイミングと受入先の需要タイミングがずれることです。早めに情報を流すことが受入先確保の鍵です。マッチングプラットフォーム(ツチオクなど)を利用することで、従来の人脈・口コミに頼らず広域の受入先候補と接触することができます。

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